アメリカMBA留学記

投資銀行業界での勤務を経て、MBA取得のためにアメリカに渡ったKokomosuによる留学体験記

最後ちょっとだけ勇気を出してみる

海外MBAというと頭でっかちなイメージが先行するかと思いますが、そんなことはありません。実務に生きる能力を身に着けるという意味では、机上の空論と戯れているよりももっと普遍的な”基本的素質”を体得するほうが良いようで、実務者育成を掲げるMBAではアクティビティを通じた学習の機会も多くあります。

エモリーでも本プログラムが始まる前に、様々なアトラクションを通じて”基本的素質”を学びます。教訓は今まで言い古されてきたものばかりなのですが、齢30歳にして異国の人と真面目に取り組むことで、色々と気づかされることも多々ありました。

アクティビティの一つに、10mほどの高さまでポールを登り、そこからジャンプするというものがありました。もちろん安全綱が付いていて、その綱をチームメイトが掴んでいる、という状況です。仲間を信じてジャンプするわけです。絶叫系アトラクションにはかなり強い方だし、別に怖さみたいなものは感じなかったのですが、そういえば、ジャンプするときに必要な一瞬の勇気は、日々の生活に要される勇気と同じだなと、思いました。

 

大学付属の高校から、東大を受験しようと決意した時の勇気。

全く持って門外漢である、ITコンサルのバイトを始めた時の勇気。

コロンビア大学の学生が来日した時に、研究発表をするために手を上げる勇気。

どうせなら一番きつそうな仕事をしようと、IBを就職先に選んだ勇気。

ECMでグローバルオファリング案件へのアサインメントを受諾した勇気。

MBA社内選考に手を上げる勇気。

200人近い多様な人種の人前で、英語で話すときの勇気。

 

そういえば、全て自らの人生をいい方向に持ってきている要素なのだなと思います。そして、もちろん、”安全綱”を持っていてくれている人がいることが前提です。

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